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靴選びのポイントについて ~外反母趾編~
今回はお客様サポートセンターでも特に問合せの多い、「外反母趾」についてご説明したいと
思います。
私はフィギュアスケート観戦が趣味なのですが、応援していた選手が外反母趾の影響で
ジャンプが跳びにくくなってしまった・・・という話も聞いたことがあります。
今回は、ドイツの国家資格を持つ整形外科靴マイスターのカーステン・リーヒェ先生と、
その奥様である、ネイチャーズウォーク株式会社代表の大沼先生に詳しくお話を伺いました。
そもそも外反母趾とは?
外反母趾は、親指の関節が変形し、内側に向かって曲がってしまう症状です。
変形した部分が靴に当たると痛みや腫れを引き起こし、歩行がしづらい状態になってしまいます。
本来、人間の足は縦のアーチと横のアーチからなる構造をしており、このアーチが足にかかる衝撃を
吸収したり、足を蹴りだす時にバネのような動きをして歩行をサポートしたりと、様々な役割を
果たしています。
このアーチが運動不足や加齢など、様々な要因でつぶれてしまう事があるのですが、
横のアーチがつぶれてしまった状態を「開張足」(かいちょうそく)、
縦のアーチがつぶれてしまった状態を「扁平足」(へんぺいそく)といいます。
開張足や扁平足の状態で歩き続けると、足指の付け根がどんどん横に広がってしまい、
親指の関節が靴に圧迫されつづける事で、外反母趾の症状を招いてしまいます。
痛みを伴う状態が長く続くと、歩く事自体がストレスになってしまい、そこから運動不足になり
他の疾患につながってしまう恐れもあります。
また、外反母趾や扁平足の影響で、親指がねじれるように変形していくと、図のように爪に圧が
かかり、そこから巻き爪になってしまうケースもあります。
外反母趾になりやすい条件とは?
じん帯が柔らかい人
土踏まずに盛り上がりがついているインソールを靴に入れる事で、
つぶれた足のアーチが正しい位置に戻り、一時的に開帳足や扁平足が改善された状態で
歩行ができるようになります。
弊社でもアーチサポート付きのインソールが入った靴を販売しております。
こちらの記事でも詳しく説明しておりますので、よろしければご覧くださいませ。
今すぐ使ってほしい、インソールをオススメする理由3点 (tokutake.co.jp)
間違った靴選び
ハイヒールやパンプスなど、先端に向かって幅が狭まっている靴を
長時間履いていると、足先に圧がかかり、足が変形しやすくなってしまいます。
また、ハイヒールはかかとが上がっている分、靴に前足部が押し付けられる状態になり、
より圧がかかってしまいます。
こちらの図はヒールの高さ別に、かかとと前足部にかかる荷重の割合を表したものですが、
かかとが高ければ高いほど、前足部にかかる圧力が強くなっていきます。
日本の女性は学生だとローファー、会社ではパンプスを履かなくてはいけない、というように、
環境によって靴を指定される事が多いのも要因の一つと言えるとの事です。
家族に外反母趾の人がいる人
親子で顔が似るのと同じように、足の形状や骨格、靭帯の柔らかさなども
遺伝する傾向があります。
外反母趾は女性の方に多く見られる症状ですので、お母さんが外反母趾だったという女性は
特に気をつけていただく必要があります。
靴選びのポイント
アーチサポート付きのインソール
土踏まずに盛り上がりがついているインソールを靴に入れる事で、
つぶれた足のアーチが正しい位置に戻り、一時的に開帳足や扁平足が改善された状態で
歩行ができるようになります。
弊社でもアーチサポート付きのインソールが入った靴を販売しております。
こちらの記事でも詳しく説明しておりますので、よろしければご覧くださいませ。
今すぐ使ってほしい、インソールをオススメする理由3点
ベルト・紐タイプの靴
ベルトや靴紐をしっかり閉めていただく事で、足が靴の中で横に動くのを 抑え、外反母趾の患部が靴に当たりにくくなります。
足先がゆったりとしている靴
ゆったりしている靴を履く事で、患部に圧がかかるのを緩和する事ができます。
ご自身の足の幅や足囲を計測いただき、足に合ったサイズのものをお選びいただく事が
重要です。
こちらのページで足の計測方法について詳しく説明しておりますので、
よろしければご覧くださいませ。
足のサイズの測り方 | あゆみシューズの徳武産業株式会社
かかとが低い靴
かかとが低い靴を履く事で、前足部に体重がかかりにくくなります。
かかとの高さは最大でも3cm以下の靴がおすすめです。
「あゆみシューズ」でおすすめの靴
「あゆみシューズ」はかかとが低く、足先もゆったりしている商品が多いので
外反母趾の方にも優しい設計となっております。
その中でも、特に外反母趾の方におすすめの商品をご紹介いたします♪
【施設用】オープンマジックⅢ
つま先部分のベルトが大きく開き、マジックテープで足の状態に合わせて調整ができるように
なっております。
また、甲部分の折り返しベルトを閉めていただく事で、しっかりと足を靴にフィットさせる事が
できるようになっております!
【自宅用】オープンフィット
こちらもオープンマジックⅢと同様、つま先部分のベルトが大きく開く形になっており
足の状態に合わせて調整が可能です。
また、自宅用では数少ない、アーチサポート付きのインソールが入っている商品ですので
こちらも嬉しいポイントですね。
【外出用】ケアフルⅢ
甲部のベルトに加えて、靴の内側に補助ベルトが付いており、しっかり留めていただく事で
足が前にずれるのを防ぐ事ができるようになっております。
また、他の商品よりつま先部分が高く設計されているので、外反母趾の影響で人差し指が親指の上に
重なってしまっている方には特におすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
外反母趾、というのは足の疾患の中でもメジャーなものですが、
手術をされなくても靴やインソールで十分にフォローができる場合もございます。
外反母趾でお悩みの方に少しでもお役に立てましたら幸いです。
また、法人様向けの公式LINEにて行っていたアンケートでいただいた質問に関しては
別の記事にて回答させていただきます。
またお困りの事がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!